(動画)カートリッジ式エンジンスターターB-52爆撃機がヤバイ

戦略爆撃機B-52のカートリッジ式スターターが即座に点火するということでネットで話題になっています。

戦略爆撃機「B-52」のエンジンを点火する驚きのアナログ方法 ― 米空軍が映像公開

起爆カートリッジを使用すれば、戦略爆撃機B-52「ストラトフォートレス」のエンジンに即座に点火可能なのです。

 1960年代のベトナム戦争におけるアメリカ軍の象徴ともいえる、戦略爆撃機B-52「ストラトフォートレス」。

通常であれば、エンジンのウォームアップにおよそ1時間を要するこの「B-52」ですが、起爆をうながすカートリッジ式スターターを用いることで、即座に点火することが可能なのです。

アメリカ空軍が公開した映像には、カートリッジ式スターターのデモンストレーションの様子が映し出されています。小型の起爆装置により爆撃機のターボファン・エンジンが起動し、迅速に離陸体制を取ることができるのです。

 かつての冷戦時代、アメリカ戦略航空軍団(the U.S. Strategic Air Command=SAC)は予期せぬ核攻撃に備え、報復爆撃のための爆撃機が緊急出動できるよう常備していました。B-52「ストラトフォートレス」はその戦略航空軍団の主力爆撃機であり、アメリカ国内の全基地において敵国をターゲットとして配備されていたのです。敵軍の戦闘機や大陸間弾道ミサイルに撃墜されないためにも、爆撃機には機動力が求められます。

2019年の現在でも運用されている「B-52」爆撃機の離陸準備には1時間程度を要します。その時間を短縮するための緊急用として開発されたのが、カートリッジ式スターターなのです。

搭載されている8基のエンジンのうち2基に、整備士が小型の起爆装置をセットします。その爆発により、エンジンが点火されるのです。カートリッジ式スターターを用いることで、離陸に要する時間はわずか10分に短縮されるのです。

起爆装置による手動のエンジン着火は、アナログ的でもはや過去の技術と言えるかもしれませんが、「B-52」爆撃機は2019年のいまもなお、予期せぬ核攻撃に備え、いつでも飛び立てるよう配備されているのです。

出展:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190529-00010001-esquire-life

B-52はなぜいまだにカートリッジ式スターターを使っているのでしょうか?

動画と共に説明させていただきます。

1. B-52とは

B-52は正確には B-52 ストラトフォートレス(Boeing B-52 Stratofortress )と呼ばれるボーイング社が開発しアメリカ空軍が運用している戦略爆撃機です。

「ストラトフォートレス」とは、Strato = 成層圏で Fortress = 要塞を意味しますが、日本では「超空の要塞」と意訳されることが少なくありません。

大陸間爆撃機で冷戦当時にソ連圏を爆撃するために航続力と兵装搭載力、亜音速の速度性能を持つ機体として設計されました。

ベトナム戦争の時には、第二次世界大戦で投下された爆弾を大きく上回る量の絨毯爆撃を行ったことで「死の鳥」と恐れられた機体ですが、令和になった現代も現役です。

核攻撃に使用するため、機体中央部は爆弾倉となっていて、開発当初は大型で大重量の初期型核爆弾を搭載することを目的として設計されていました。

ベトナム戦争当時は、水素爆弾や原子爆弾などの自由落下爆弾を搭載できるように改造されていましたが、後期型のG型・H型においては、空中発射型の巡航ミサイルを主要兵装としています。

エンジンは初期型がターボジェットエンジンでしたが、後期型はターボファンエンジンに変えることで燃費を大幅向上させ、航続距離の延長を実現しました

また、機体が大型で強風時に着陸させるのには技術が必要なのですが、それぞれステアリング可能で機種方向とは別に主脚を実際の進行方向(滑走路の向き)に自動的に合わせることにより横風着陸(クラブランディング)を容易にし、着陸時の横滑りによるタイヤの損傷(カットコード)を防止する機能が搭載されています。

なお、冷戦時においてもイギリスや日本、ドイツなどの西側諸国や、革命前のイランなどの友好国の空軍への導入実績はなく、現在に至るまでアメリカ空軍以外で導入、運用実績はありません。

現時点で、過去数度の近代化改装を施した上でも3-4世代前の古い技術で設計された機体ですが、いわゆる「枯れた技術(最先端ではないが、すでに広く使われて、ノウハウも固まり不具合も出し尽くして安定して使える技術)」をベースとしていることから汎用性および信頼性の評価が高い機体です。

1962年に最終号機が納品されてから半世紀以上経ちますが現在も現役で、これからも適宜改修し2045年までの運用が予定されています。

76機が稼動中です。

B-52のスペック

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/B-52_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

 

2. B-52のエンジン

B-52は1機につき8台のエンジンを搭載しています。

当初は、Pratt & Whitney J57というターボジェットエンジンを搭載していました。

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%BC_JT3C#/media/File:PRATT_%26_WHITNEY_J57.jpg

アメリカ空軍の要求に基づきプラット・アンド・ホイットニー社で開発された世界で最初に実用化された二軸式ターボジェットエンジンです。

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

しかし、燃費が悪く騒音もすごかったので、現在はPratt & Whitney JT3Dというターボファンエンジンが搭載されています。

出展:https://en.wikipedia.org/wiki/Pratt_%26_Whitney_JT3D

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3

しかしこちらのエンジンも最初に搭載されてから半世紀以上が経ち、これまでに何度も新しいエンジンへの交換が検討・試行されましたが、実用化には至っておりません。

米空軍では燃費・騒音低減・メンテナンスコストの低減を目指しており、現在はプラット・ホイットニー社以外にゼネラル・エレクトリック社およびロールス・ロイス社にて商業用エンジンをB-52向けにアップグレードしたエンジンの搭載を2024年に着工するプロジェクトが進んでいます。

これらの会社の新しいエンジンが搭載される様になると、今後はカートリッジスタート式のエンジンを使用することが無くなってしまうことでしょう。

それではカートリッジスタートの様子をご覧ください。

3. B-52のカートリッジスタートによる起動

 

他の角度でもどうぞ

 

4. ネットの声

5. まとめ

半世紀以上の前の機体が未だに現役で使用されるというのは当時の設計と製造技術がほぼ完璧に近かったということだと思います。

すごいですよね。

こういった機体が平和目的以外では使用されることがないことを祈っております。

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