プーチン大統領専用車wiki-アウルス・セナート・リムジンの仕様

G20サミットを控えてロシア空軍の輸送機によってプーチン大統領移動用の専用車が持ち込まれた様です。

ロシア輸送機が関空に到着

G20サミットを控え、参加国の航空機が続々と大阪に到着し、首脳らを迎える準備作業が進められている。

25日夕には、関西国際空港に2機のロシア空軍の輸送機「イリューシン76」が相次いで着陸。プーチン露大統領が移動に使用するとみられる黒色のリムジンや、ワゴン型の車両などが機体後部の扉から次々と運び出され=写真(彦野公太朗撮影)、空港の一角は物々しい雰囲気に包まれていた。

出展:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00000632-san-pol

先日はトランプ大統領のビーストおよびモーターケードが話題になりましたが、プーチン大統領の専用車はどんな車なのでしょうか?

調べてみました。

1. 過去のロシア大統領専用車

現在の大統領専用車の前に、過去にロシア大統領はどの様な専用車両にのっておられたのか? 資料がある範囲でまとめてみましたのでご覧ください。

ボリス・イェルツィン大統領時代の大統領専用車

(1)ジル-4105

出展:https://www.drive2.ru/b/1846873/

1980年代にロシアの大手高級車メーカー・ジルが生産したこの車は1990年代初頭まで使用されていました。

(2)メルセデス・ベンツ560SEL(W126)

出展:https://www.nfautomotive.nl/uk/car/64/mercedes-benz-560sel-w126—doppelverglasung-&-hpf!

1990年代初頭にはドイツのメルセデス・ベンツ社のS560SELが採用されていました。


(3)メルセデス・ベンツS600 (W140)

出展:wikipedia

1993年から1999年の間はメルセデス・ベンツ社のS600が採用されていました。


プーチン大統領時代の大統領専用車

(4)メルセデス・ベンツ S600 プルマン・ガード (W140, W220, W221)

W140モデル

出展:https://drivemag.com/news/putin-s-mercedes-s600-pullman-guard-w140-armored-limo-for-sale

2000年から2018年までは防爆仕様のプルマンガードが採用されていました。

従来の大統領専用車が防爆仕様で無かったのか?と疑問を持たれる方がいらっしゃると思いますが、従来の車両はメルセデス・ベンツ純正の車両を改造して防爆仕様にしていたものです。

一方でプルマンガードはアメリカの鉄道車両メーカー、プルマン社が設計開発製造に携わったメルセデス・ベンツ社の純正防爆車両という違いがあります。

従来の車も耐久性が高い車両でしたが、特にこのモデルは2メートルの至近距離で15キロのTNT爆薬が爆発しても耐えることができる仕様と強固な頑丈さを誇っていました。

(5)オーラス・セネート

2018年からは現在採用されていますアウルス・セナートが使われています。 この車両については次の項目で仕様を含めて丁寧に解説させていただきます。

2.現在のロシア大統領専用車

現在、ロシアのプーチン大統領はアウルス・セナートを専用車両として採用しています。

出展:https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%A1%D0%BB%D1%83%D0%B6%D0%B5%D0%B1%D0%BD%D1%8B%D0%B9_%D0%B0%D0%B2%D1%82%D0%BE%D0%BC%D0%BE%D0%B1%D0%B8%D0%BB%D1%8C_%D0%BF%D1%80%D0%B5%D0%B7%D0%B8%D0%B4%D0%B5%D0%BD%D1%82%D0%B0_%D0%A0%D0%BE%D1%81%D1%81%D0%B8%D0%B8

こちらの車両はNamiと言うロシアの中央化学自動車及び自動車用エンジン研究所を中心にドイツの大手自動車部品メーカー、ロバート・ボッシュ、ポルシェ・エンジニアリングとロシアのバス会社Liazなどによって設計開発されました。

モスクワの自動車ショーで紹介される大統領車↓

主な仕様:

  • 全長:6.6メートル
  • 全幅:2.0メートル
  • 全高:1.7メートル
  • 総重量6.5トン
  • 地上高:20cm
  • 8気筒4.4Lエンジン598馬力
  • 補助動力として122馬力の電動モーター
  • 9段階オートマチックミッション
  • 全輪駆動
  • 防弾・防爆仕様
  • 前面のフェンダーに穴を設けて、そこから銃器の発砲や強力なブルーライトやストロボライトを発光できる設計になっています。
  • 1.9トンの重量の荷物・人を載せて最高速度190キロで巡航可能。

 

次期モデルに6.6Lエンジン800馬力の車両が開発されています。

ノルウェーのヘルシンキで走るプーチン大統領の車↓

 

内装や仕様はこちらの動画がわかりやすいと思います。

 

3.ネットの声

 

4. まとめ

こうやって見てみるとロシアの車両ですが、自動車先進国のドイツの技術がたくさん入っている近代的な車両であることが良くわかります。

デザインも悪く無いですし、日本でもアフターサービスさえ良ければ欲しい人が現れそうな車ですね。

G20開催期間中は何事もおきず、無事であることを期待しております。

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