(写真)令和を書いた辞令専門官茂住修身(もずみおさみ)氏の経歴・実績・作品

Gizmodoによりますと、新元号は令和であることがわかりました。由来は万葉集によるもの

元号のイノベーション。

おはようございます。イノベーションの申し子、ギズモード・ジャパンでございます。本日2019年4月1日午前11:30より、新しい元号の発表がありました。新元号は「令和(れいわ)」です! 令話ではありません。

令和は『万葉集・梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序』より「初春(しよしゆん)の月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風(やはら)ぎ」(一部抜粋)より引用されました。国書に由来する元号は初とのことです。

出展:https://www.gizmodo.jp/2019/04/new-gengo.html

であることが判明しました。

ところで、この「令和」という元号を筆で書き上げた方のこと、気になりませんでしたでしょうか?

当ブログ管理者はなりました。 調べてみましたのでどうぞ。

1. 令話を書いたのは現在の辞令専門官の内のひとり

教育カウンセラーの独り言というブログに書かれていた記事によりますと、令話を書いたのは辞令専門官という、普通の公務員試験で採用されるのではない書道の先生の様な方だそうです。

字を書くことを専業にする国家公務員が存在することを昨日初めて知りました。

役職名は「内閣府官房人事課辞令係」と言い、普通の公務員試験で採用されるのではなくて、書道の先生のような方が採用されるそうです。

関係者の間では「辞令専門官」と通称され、2名体制でやっているそうです。

専属の書道家が必要な程の業務量があるのか、素朴な疑問を持って質問してみました。

叙勲の時の辞令等はかなりの人数に及ぶため、一年を通して相当なニーズがあるそうです。

日本以外でこういう公務員はいるのでしょうか?カリグラフィーを重視するアラブ系の国だと、そういう役職があるかもしれません。

昭和から平成に年号が変わる時に「平成」と書かれた紙を官房長官が発表しましたが、
こういう紙を書くのが「辞令専門官」です。

他にも前にブログに書いたこともありますが、岐阜県の長良川の鵜匠も国家公務員です。

鵜匠は世襲が認められた唯一の国家公務員で、宮内庁に所属して「式部職鵜匠」というのが、正式な名称だそうです。

皇室行事として在日外交団(大使等)を招き、鵜飼が行われますが、外国の方に好評です。外交というのは、社交も大事な要素です。

「鵜匠」という公務員は絶対に日本だけです。こういう国家公務員は、「事業仕分け」せず、大事に残してほしい気がします。

出展:https://blog.goo.ne.jp/t3181happy727/e/278c0fb7bc3ffbe25f9e727738ed386f

・・・ということで辞令専門官は2名おられるのですね?

そして、今回「令和」の字を書かれたのは、FNN newsによりますと、茂住修身氏であることが判明しています。

29日に官邸を訪れてリハーサルを行った書家の茂住修身さん

官邸に掲げられた新元号の文字。書いたのは書家の、茂住修身さん。大東文化大学を卒業した書家。
茂住さんは先週金曜に訪れ、新元号を書くリハーサルを行ったと見られる。

小渕さんが掲げた額の「平成」の字を書いたのは、元内閣府辞令専門官の河東純一さん。

辞令専門官とは、政府の辞令を書く専門の役職。政府内の組織の看板、表彰状なども作成。

国民に発表する為に新しい元号を書くことなんて本当に一生に一回あるかないかくらいの機会ですから、身が引き締まる思いで書かれたことでしょう。

ところで辞令専門官ってどんな仕事をするのでしょうかね?

2. 辞令専門官の仕事内容

小渕官房長官が掲げた平成の文字を書いた前の辞令専門官、河東純一氏によりますと、辞令専門官は辞令専門官の仕事を下の様に述べています。

画像引用: 国立公文書館Twitterより

河東純一氏、人事院総裁賞受賞時のコメント

「これまでの功績、これからの重責への思いを筆に込めて」

河東 純一
内 閣 府
 茨城県出身。昭和49年12月総理府に採用され、以来大臣官房人事課辞令係を担当。現在、同辞令専門官。仕事の合間に書家としても活動。朝聞書会、東方書道院、東京書道会に所属。趣味は写真撮影、釣。59歳。

採用以来一貫して、官記、位記、辞令及び表彰状等の作成に従事し、その作成枚数は20万枚を超えますが、常に迅速かつ正確に作成することにより、組閣や内閣改造を始めとする内閣及び内閣府の人事、栄典制度の円滑な実施に貢献したことが認められました。

私が作成する官記は、親任官とよばれる内閣総理大臣及び最高裁判所長官を任命するためのものを始め、国務大臣、最高裁判所判事、特命全権大使等の認証官、内閣が任命する裁判官等多岐にわたっておりますが、中でも、親任官、認証官の官記には、天皇陛下自ら御署名の後、天皇御璽が押され、天皇陛下ご臨席のもと宮中にて任命式が行われます。


これから重責を担われる方々が、このように厳粛な中に任命されるということは、大変意義深いものがあると思います。

出展:https://www.jinji.go.jp/sousai/018/katou.htm

そして週刊ポストによりますと、平成の文字は発表からたった20分で書かれたそうです。

 ちなみに、会見で「平成」と書いた色紙を見せたのは、小渕氏のアイディアだったとか。文字を書いたのは総理府人事課(当時)の職員で書道家でもある河東純一さんで、発表の20分前にメモをもらって書をしたためたという。

出展:https://www.news-postseven.com/archives/20170121_486164.html

茂住氏は先月総理府官邸に招かれてリハーサルをされていますが、同様に当日まで元号を知らされずに直ぐに書かされている可能性が高いですね。

 

そんな辞令専門官の茂住修身氏ですが、これまでにどんな作品を残してこられたのでしょうか?

3. 茂住修身氏の作品・実績

実は茂住修身氏は、先代の辞令専門官河東純一氏の大学の後輩で大東文化大学をご卒業されています。

少し話がずれますが、河東純一氏は、あの大東文化大学のロゴを書かれておられることでも有名なのです。

↑河東氏によって書かれた大東文化大学のイメージ。

その様な偉大な書家の後輩である茂住修身氏は、現在は全国に約1,300人もおられる大所帯の大東文化大学書道卒業生の会の2代目幹事長さんでもあります。

御挨拶

第2代幹事長 茂住 修身(菁邨)

平成28年11月の総会において、川嶋前幹事長の後任として選出され、平成29年4月より就任致しました。
大東文化大学書道卒業生の会は、これまでの十年間、川嶋前執行部は、本会をゼロから作り、形ある大きな組織へと築き上げられました。

更に平成28年には集大成としての書道展を開催、300人以上の出品を得て、成功裡に終えられました。

創立百年の伝統ある大東書道を、書道界・教育界に広められた功績は計り知れず、また、何十世代にもわたる卒業生を縦に繋ぎ結んだ功績も、とても大きなものです。

この輝かしい前執行部の実績を継承しつつ、会を停滞させることなく進めて行きたいと考えて居ります。

特に、若い平成世代にも本会に加わって頂き、新たなエネルギーを得て、世代を超えた調和と絆が感じられる会にしていきたいと思います。
何卒、会員の皆様の御支援・御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

出展:http://www.dbu-sho-ob.com/

この様に凄い経歴をお持ちの茂住氏ですが、これまでに書かれた作品にどの様なものがあるか調べてみました。

四神の文字を鮮やかに記した作品。故郷の高山市庁舎地下廊下に展示してあるそうです。

高山市長の国島みちひろ氏から感謝状を受け取る茂住氏

出展:https://kunishima.hida-ch.com/e889924.html

すごい達筆ですね。

4. ネットの声

 

5. まとめ

令和という元号も美しいですし、この作品を書かれた茂住さんの筆跡、素敵としか言いようがありません。

故郷の岐阜県飛騨市古川町も茂住氏のこと、誇りに思われることでしょう。

茂住氏の書道教室があれば習ってみたい方がたくさんいらっしゃることでしょうね。

そして、令和が皆様にとって素晴らしい年であります様に。

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